「ステップ配信と一斉配信って、どうやって使い分ければいいんだろう?」LINEを使っていると、こんな疑問がふと浮かびませんか?

なんとなく、

  • ステップ配信=自動で順番に送る
  • 一斉配信=全員に同じタイミングで送る

…という違いは知っていても、実際に配信するとき「今回はどっちを使うべき?」と迷うことは意外と多いものです。

この記事では、「温める」か「動かす」かというシンプルな判断軸をもとに、ステップ配信と一斉配信の違いと使い分け方をわかりやすく解説します。

こんな人に読んで欲しい記事です

ステップ配信と一斉配信の違い

「ステップ配信と一斉配信って、同じ配信だけど何が違うの?」

なんとなくイメージはできていても、仕組みや得意な使い道までスッと説明できる人は少ないはず。

でも、この違いを理解しておくと、配信の組み立てや運用がぐっとラクになります。

まずは、両者の基本的な違いを押さえておきましょう。

配信タイミングの違い

まずは一番わかりやすいポイントから。

ステップ配信は、「登録した日」を起点に、自動で順番に届く配信です。

たとえば…

  • 登録したその日に「ごあいさつ」
  • 2日後に「よくあるお悩みの話」
  • 4日後に「その解決策」

のように、どのタイミングで登録しても、全員が同じ順番で体験できるんです。

一方で、一斉配信は「設定した日時」に全員へ同時に送る配信

8月10日20時に「セミナー受付スタート!」と設定すれば、全員がその時間に同じメッセージを受け取ります。

つまり、ステップ配信は「人それぞれのタイミングに合わせる」、一斉配信は「全員一緒のタイミングで送る」仕組みなんですね。

どっちが良い悪いではなく、それぞれの得意分野が違うんです。

目的の違いと判断軸

ステップ配信と一斉配信は、そもそもの役割がちょっと違います。

目的の違いはこんな感じ。

ステップ配信

まだあなたのことをよく知らない人と、少しずつ信頼関係を築くための配信。

たとえば、新規登録の人に自己紹介やストーリーを順番に届けたり、サービスの価値や必要性を理解してもらうのに向いています。

いわば「「読者との関係性を温める」役割です。

一斉配信

すでに関係ができている人に「今すぐ知ってほしい情報」を届ける配信。

キャンペーンやイベントの告知、急なお知らせなど、タイムリーな情報を届けるのが得意です。

「行動を促す=動かす役割とも言えます。

つまり、ステップ配信は「じっくりと関係を育てる」、一斉配信は「タイムリーに動かす」が目的。

どちらも大事ですが、得意分野が違うので、シーンに合わせて選ぶことが大切なんです。

とっきー

温めるのがステップ、動かすのが一斉、と覚えると迷わなくなりますよ。

メリット・デメリット

どちらも便利な配信方法ですが、得意・不得意があります。

ここを知っておくと、より安心して選べますよ。

ステップ配信のメリット・デメリット
メリット
  • 一度作ってしまえば、自動で何度でも同じ流れを届けられる
  • 登録者ごとのタイミングに合わせて、ムリなく信頼を積み重ねられる
  • あなたが忙しい日も、休んでいる日も、配信が止まらない
デメリット
  • 最初に文章や構成を考える時間が必要
  • 登録後しばらくは一斉配信と重なる場合があり、メッセージ量が多くなりすぎることも
一斉配信のメリット・デメリット
メリット
  • セミナーやキャンペーンなど、「今すぐ知ってほしい」情報を全員に一度で届けられる
  • その時の旬な話題や近況報告など、タイムリーなコミュニケーションができる
デメリット
  • 新規登録直後の温まっていない人にも同じ内容が届くため、反応が薄くなることがある
  • 全員同じ内容なので、個別の温度感に合わせた配信は難しい

結論、ステップ配信は「長期的な関係構築」に、一斉配信は「短期的な行動促進」に強い傾向があります。

両方のメリットを活かせば、配信の成果はぐんと上がりますよ。

とっきー

片方だけじゃもったいない!いいとこ取りを目指すのが正解です。

目的別の使い分けパターン

ここからは、実際によくある配信の目的ごとに、ステップ配信と一斉配信の使い分け例をご紹介します。

自分のケースに当てはめながら読んでみてください。

新規登録者への導入

ステップ配信がおすすめです。

登録直後の人は、あなたのこともサービスのことも、まだほとんど知りません。

いきなり商品の案内やイベント告知を送ってしまうと、「誰から送られてきたのか」もわからず、スルーされる可能性が高くなります。

なので最初は、自己紹介や活動の背景、どんな人をサポートしているのかを、少しずつ順番に届けていきましょう。

「この人、信頼できそう」「話を聞いてみたいな」と思ってもらえれば、その後の案内もスムーズに届きます。

例:「登録のお礼」→「自己紹介」→「お役立ち情報」→「事例紹介」→「価値や必要性の説明」

こんな流れをステップ配信で組んでおくと、登録者全員が同じ体験をできて、安定して信頼を積み上げられます。

セミナーやイベントの告知

一斉配信が効果的です。

セミナーやイベントって、日程や締切がハッキリ決まってますよね。

こういう告知は、全員に同じタイミングで届けることが大事なんです。

もし「募集開始しました!」の案内が、ある人には今日届いて、別の人には3日後…なんてズレてしまったら、申込みのタイミングを逃すかもしれません。

一斉配信なら、登録者全員に同時に届くから安心。

特に、開催が近づいてきたら「残り◯席」や「特典はあと◯名様」みたいな情報を添えると、参加を迷っている人の背中を押せます。

たとえば…

「募集スタートのお知らせ」→「3日前のリマインド」→「前日案内」→「当日朝の最終案内」

こんな流れで送ると、参加率がぐっと上がります。

商品やサービスの説明

ステップ配信+一斉配信の組み合わせがおすすめです。

商品やサービスを案内するときって、「これ欲しい!」と思ってもらうまでに、ちょっと時間がかかる場合が多いんです。

なので、いきなり一斉配信でお知らせするよりも、事前にステップ配信で価値や必要性をしっかり伝えておくと、反応がぐっと上がります。

たとえば…

ステップ配信で「なぜ必要なのか」「どんな変化があるのか」を事例や体験談を交えて届けて、読者の頭の中に「これ、自分に必要かも」という気持ちを育てておきます。

そのあと、一斉配信で「募集開始しました!」と案内すれば、温まった状態の人たちが行動に移りやすくなるんです。

この流れは、単発商品にも継続サービスにも使える鉄板パターン。

「説明=売り込み」にならないように、まずはステップ配信で「買う理由」を読者の中に育ててあげましょう。

関係性維持や雑談・近況報告

一斉配信でOKです。

いつもお知らせや告知ばかりだと、「この人=何か売ってくる人」という印象になりがちです。

そこで、たまには売らない配信を挟むのがおすすめ。

季節の話題や日常の出来事、ちょっとした気づきなど、タイムリーな雑談を一斉配信で送ると、読者との距離がぐっと近づきます。

「そうそう、私も同じこと思ってました!」と共感してくれる人も増え、配信が売り込みではなく「つながる場所」に変わっていきます。

たとえば…

  • 「今日は近所のカフェで原稿を書いてます」
  • 「今年の夏は暑すぎてアイスを食べすぎました…」

こういう小さな話題でも、人柄や価値観が伝わるきっかけになります。

一斉配信はタイムリーに話せる場なので、ぜひ「売らない日」にも活用してみてください。

アップセルや継続受講の案内

ステップ配信でじっくり温めましょう。

高額商品や継続プランって、「欲しい!」と思ってもらうまでに時間がかかります。

だから、いきなり一斉配信で「今だけ募集!」と案内しても、多くの人はまだ心の準備ができていません。

ステップ配信なら、受講中や契約中の人に向けて、少しずつ上位サービスの価値や魅力を伝えることができます。

たとえば、現在のサービスで得られた成果や変化を振り返ってもらい、「さらにこうなれますよ」という未来像を見せる。

その上で、必要性やメリットを具体的に伝えることで、「次のステップに進みたい」という気持ちが自然に育ちます。

この流れを組んでおくと、案内を出したときにはすでに「興味あり」の状態になっている人が多く、成約率も高くなります。

よくある使い分けの失敗例

ステップ配信と一斉配信は便利ですが、使い方を間違えると効果が半減してしまいます。

ここでは、特に多い失敗パターンを3つ紹介します。

① ステップ配信だけで放置

ステップ配信を作ったことで満足してしまい、その後の一斉配信をまったく送らないパターンです。

これだと、登録者は数日〜数週間でステップ配信が終わり、その後は音沙汰なしの状態に…。

人の記憶はあっという間に薄れていきます。

せっかく関係が温まっても、その後のやりとりがなければ「あの人、元気かな?」ではなく、単純に忘れられてしまうんです。

さらに、しばらくぶりに配信を再開すると「誰だっけ?」と不審に思われ、ブロックされるリスクも上がります。

ステップ配信が終わったあとは、一斉配信で近況や最新情報を定期的に届けて、関係をつなぎ続けることが大切です。

② 一斉配信ばかりで温まらない

逆に、一斉配信だけで告知やお知らせを繰り返すパターンもNGです。

特に新規登録直後の人は、まだあなたのことをほとんど知らない状態。

そんな相手にいきなり「イベントやります!」「商品出ました!」と送っても、反応が薄くなるのは当然です。

人は「この人の考え方や価値観に共感できる」「ちゃんと信頼できそう」と思って初めて行動します。

その土台ができていないままセールス色の強いメッセージを送ると、「売り込みばかり」と感じられ、開封すらされなくなることもあります。

まずはステップ配信で、自己紹介や価値、事例を順番に届けて信頼を積み上げてから、一斉配信で行動を促すのが理想的です。

③ 配信目的があいまい

「とりあえず送ってみよう」という曖昧な目的で配信すると、どちらを使っても成果は出にくくなります。

配信の目的が決まっていないと、内容もトーンもブレやすく、読者にとって「これは何のためのメッセージ?」と感じられてしまうんです。

たとえば、本当は信頼を積み上げたい場面なのに、行動を急かすような文章になってしまったり、逆に行動を促したいのに淡々と情報だけ伝えてしまったり…。

こうなると、読者の心は動かず、配信の意味が半減します。

送る前に、「今回は温めるのか?それとも動かすのか?」を自分に問いかけてみましょう。

目的がはっきりすれば、自然とステップ配信か一斉配信かも決まり、メッセージの内容もブレなくなります。

まとめ|迷わない配信設計

最後に、この記事のポイントをまとめます。

この記事のポイント
  • ステップ配信は登録日を起点に順番で届き、関係性を温めるのが得意
  • 一斉配信は全員同時に届き、行動を促すのが得意
  • 迷ったら「温めたいのか?動かしたいのか?」の軸で判断する
  • 目的ごとに適した配信を選べば、反応率と満足度がアップする
  • 片方だけでなく両方をバランスよく使うことで成果が最大化する

ステップ配信と一斉配信は、どちらが優れているという話ではありません。

それぞれの特性と役割を理解し、場面に応じて使い分けることが大切です。

「温めるならステップ、動かすなら一斉」。

このシンプルな軸さえ持っていれば、配信前に迷うことはなくなります。

どちらも上手に活用して、読者との関係を長く育てながら、必要なタイミングでスッと行動してもらえる配信を作っていきましょう。

とっきー

迷ったら「温めるか動かすか」のどちらかを決めればOK。あとはバランスよく、両方を使っていきましょう。